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【1】 拝殿
国重要文化財。寛文4年(1664)徳川家綱公により再建。当神社は三輪山をご神体とするために本殿がなく、拝殿を通して三輪山を拝む原初の神まつりの姿を留める。
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【2】 三ツ鳥居(みつとりい)
【別名:三輪鳥居】
国重要文化財。神の山・三輪山と拝殿を区切る場所に立つ。本殿にかわるものとして神聖視されてきた。
※拝観中止中
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【3】 祈祷殿・儀式殿・参集殿
平成の大造営で平成九年に竣功した三殿。平安朝様式の社殿で、桧造りの平屋建て・銅板葺き。日々の祈祷や結婚式を奉仕。
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【4】 巳の神杉(みのかみすぎ)
大物主大神の化身とされる白蛇が棲むことから名付けられたご神木。樹齢500年とも言われる。蛇の好物の卵が参拝者によってお供えされている。
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【5】 神宝神社(かんだからじんじゃ)
熊野三山の神々をまつる。神社名の通り、古くよりお宝・財物を守護する神として信仰されている。
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【6】 天皇社(てんのうしゃ)
三輪山の麓に都をおかれた第十代の崇神
天皇をまつる。日本の国の姿をととのえられた天皇で、三輪の神様を丁重におまつりされた。
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【7】 成願稲荷神社(じょうがんいなりじんじゃ)
神宮寺の一つで尼寺であった浄願寺の鎮守祠として鎌倉時代に創祀。商売繁盛・心願成就の霊験があらたか。
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【8】 祓戸神社(はらえどじんじゃ)
心身を祓い清めてくださる祓戸の四神を祀る。神社に参拝の時は先ずここにお参りを。
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【9】 夫婦岩(めおといわ)
神の鎮まる磐座の一つ。三輪の神と人間の女性の恋物語を伝える二つの岩が夫婦のように寄り添う。縁結び・夫婦円満のご利益がある。
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【10】 衣掛杉(ころもがけのすぎ)
僧の玄賓(げんぴん)が三輪の神様の化身の里女に与えた衣が懸かっていたと謡曲「三輪」でうたわれた伝説の杉。株だけが保存されている。
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【11】 宝物収蔵庫
三輪山麓出土の祭祀考古遺物やご神像などの伝世のご神宝類、貴重な奉納品を収蔵し展示。毎月1日・土曜・日曜・祝日開館。
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【12】 ささゆり園
神社にゆかりの御神花ささゆりを守るために、植栽・育成保護している回遊式の花園。5月下旬から6月上旬に見頃を迎える。
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【13】 くすり道
狭井神社への参道で薬業関係者奉納の薬木・薬草が植えられている。
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【14】 活日神社(いくひじんじゃ)
崇神天皇に召され、三輪の神様にお供えする酒を造った高橋活日命をまつる。杜氏の祖先神として酒造関係者からの信仰が篤い。
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【15】 磐座神社(いわくらじんじゃ)
社殿がなく、神の鎮まる頑固な岩(磐座)をご神座として少彦名神(すくなひこなのかみ)をまつる。少彦名神「神農さん」とも呼ばれる薬の神様。
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【16】 市杵島姫神社(いちきしまひめじんじゃ)
九州の宗像や安芸の宮島と同じ海の神、水の神である市杵島姫命を祀る。芸能や財宝をつかさどる弁天さんとしても親しまれている。
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【17】 狭井神社(さいじんじゃ)
垂仁天皇の御代に創建されたと伝わり、ご祭神の荒魂(あらみたま)を祀る延喜式内社。力強いご神威から病気平癒・身体健康の神様として信仰が篤い。4月18日の鎮花祭(はなしずめのまつり)は、大宝律令(701)に国家の祭祀として大神神社とこの神社で行うことが規定された疫病除けの祭で、多くの医薬業者が参列する「薬まつり」として有名。
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【18】 薬井戸(くすりいど)
狭井神社拝殿脇にあり、万病に効くという薬水が湧き出る井戸。「ご神水」として水を汲みに来られる方があとをたたない。
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【19】 三輪山登拝口(みわやまとはいぐち)
狭井神社で申し込み、決まりごとをしっかりと守っていただく方に登拝を許可している。ご神体山であるので敬虔な心で入山いただいている。
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【20】 大美和の杜展望台
三輪山の秀麗な姿、大和三山や二上山を眺望する絶景の場所。春には彼岸・ソメイヨシノ、枝垂桜が咲きほこる。奈良県の景観資産に登録される。
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【21】久延彦神社(くえひこじんじゃ)
久延毘古命は『古事記』に世の中の事をことごとく知っている智恵の神様と記される。受験合格・学業向上の霊験あらたか。
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【22】 大直禰子神社(おおたたねこじんじゃ)
国重要文化財。三輪の大神様のご子孫の大直禰子命(若宮様)をまつる。明治以前は大御輪寺(だいごりんじ)として、若宮神と十一面観音像(国宝・現在聖林寺奉安)があわせてまつられていた。
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【23】檜原神社(ひばらじんじゃ)
崇神天皇の御代に宮中よりはじめて、天照大御神を遷し祀られた倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)の地。伊勢の神宮の始まりの場所で元伊勢と呼ばれる。本社と同じく、本殿がなく三ツ鳥居を通して神座を拝する古代祭祀の姿をとっている。神社近辺からは大和平野の眺望が素晴らしい。
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【24】 率川神社
推古天皇元年(593)大三輪白堤(しらつつみ)が、勅命により創祀したとされる奈良市最古の神社。延喜式内社で、疫病除けの三枝祭(さいくさのまつり)は大宝律令(701)に国家の祭祀として規定された由緒を持つ。酒をいれた器を御神花ささゆりで飾って神前に供えることから「ゆりまつり」の名で知られている。
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【25】綱越神社(つなこしじんじゃ)
祓戸の神を祀り、往昔から夏越しの祓え(なごしのはらえ)が例祭として行われる。社名の綱越は「夏越し」が訛ったとされ、例祭「御祓祭(おんぱらさい)」の名から神社は通称「おんぱらさん」と親しまれている。
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【26】 大鳥居
昭和59年の昭和天皇の御親拝を記念して昭和61年に建てらてた大鳥居。高さ32、2メートル、柱間23メートルの偉容を誇り、車道をまたぐ鳥居としては日本一。材質は耐候性剛板で、耐久年数1300年と言われる。
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【27】しるしの杉
「しるし」とは神の霊験のことで、ご祭神があらわれたとされる神杉。元々は拝殿前の斎庭に聳えていた。世に三輪の七杉は衣掛杉、門杉(しるしの杉)、おだまき杉、燈明杉、二本杉、飯杉、伐掛杉と言われるが、根株が残るのは前の三つの杉だけで、残りは現在はない。
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【28】 おだまき杉
『古事記』にあるご祭神と活玉依姫(いくたまよりひめ)の神婚譚で、姫が糸巻きの糸をたよりに三輪山に至った時に、糸がこの杉のところで終わっていたとされる伝説の杉。緒環(おだまき)とは糸巻きのこと。
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【29】三輪山会館「直会殿」・「能楽堂」
ご神体「三輪山」の尊厳なる霊域を末永く護持し、将来に亘る御神徳の発揚を祈念し、去る令和元年11月にご信仰篤い皆様方の御奉讃のお陰をもちまして、三輪山会館「直会殿」「能楽堂」を無事竣工することができました。
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【30】自動車お祓所(じどうしゃおはらいしょ)
崇神天皇の御代、四道将軍を派遣するにあたり道中の御安全を当神社のご祭神である大物主大神に祈念したところ、ご神威著しく、さし迫る危険を未然に防ぎ、ご加護を受けたといわれています。
当社では二の鳥居向かって右側に「自動車お祓所」を設け、ご祭神のご加護をいただく「交通安全」のご祈祷をとり行っています。