大祓は6月晦日と12月大晦日の年2回行われ、半年の間についた罪・穢れを、身代わりとなる人形に託してお祓いし、清々しい心身に立ち返るための神事です。大祓は古代の律令に既に規定されており、由緒ある神事で、現在も全国の神社で執り行わています。
特に6月の大祓は夏越しの祓と呼ばれ、茅の輪くぐりが行われます。茅の輪の由来は蘇民将来という人が武塔神(むとうのかみ)の教えに従って、茅(ちがや)で作った輪を身につけたところ疫病からの災厄を免れた故事によるものです。神社では祈祷殿前に茅の輪を設置し、大祓の後で「みわの茅の輪神事」として古歌「水無月の 夏越しの祓 する人は 千歳の命 延ぶといふなり 」 を唱えながら神職・参列者全員が茅の輪をくぐります。
また、夏至の頃から7月第一週にかけて拝殿の前には三ツ鳥居の形に似せた「三輪の茅の輪」が設けられ、この期間に参拝者はこの茅の輪をくぐり、暑い季節の無病息災を祈ります。