平等寺勧進帳(びょうどうじかんじんちょう)
鎌倉時代に、慶円(きょうえん)(1140〈?〉―1223)が真言灌頂(しんごんかんじょう)の道場として開いた三輪別所に端を発するのが、平等寺です。その後、しだいに隆盛をきわめ、大御輪寺に代わって、大神神社神宮寺になりました。
古絵図によれば、境内には慶円の像を安置した開山堂をはじめ本堂、医王院、不動堂などが見え、その不動堂護摩所の葺替えの為に、勤行僧の華眼が、各方面の篤信家に厚助を勧進しています。文明8年(1476)6月日、光明院隆憲僧正御筆也と奥書にあります。