三輪山絵図
紙本著色、縦5尺9寸5分(約180センチ)、横4尺2寸3分(約128センチ)の絵図で、当神社収蔵の絵図でもっとも古く室町時代のものとされます。神宮寺であった平等寺旧蔵で、神社に江戸時代の写しの絵図も残っており、宮曼荼羅として礼拝の対象になっていたものと考えられます。
本社拝殿周辺には江戸時代まではあった楼門が「三門」として描かれ、斎庭には湯立て釜が据えられています。檜原神社も三ツ鳥居や拝殿などかつての景観を伝え、神仏習合時代の平等寺や大御輪寺(若宮)の堂宇も描かれています。また、境内の神杉や霊石もその名前が記されており、中世の神社の姿を知る上でも貴重な資料となっています。