御鏡(おんかがみ) 附 轆轤筥(ろくろばこ)、入帷(いれかたびら)
※現在、展示はしておりません
皇大神宮別宮の伊雑宮御装束で銀と銅と錫の合金でつくられた円形(径15.1㎝)の白銅鏡という鏡。表面と縁は水銀で磨き上げる古来の方法が採られています。平安期になってからの鏡は、それまでの中国からもたらされた鏡やそれを真似て作った鏡と異なり、わが国ならではの花鳥や風物を取り入れた図様を取り入れた和鏡と呼ばれるものです。この鏡もその形式を踏襲しており、裏面は草花双鳥文で、文様の陰影は柔らかく極めて流暢です。