ささゆり園のご案内

ササユリへの取り組み ササユリへの取り組み

かつて三輪山周辺にもたくさんの花を咲かせたという「ささゆり」。しかし最近その姿を見かけなくなってしまいました。その原因は本来、人里近くに自生し、人の手が入ることで生育可能な環境が維持され、守り育てられる植物であるため、薪から化石燃料主体の生活に代わり、里山の自然が崩壊したためといわれています。さらに開花までに5年から7年もの長い年月を要し、栽培が非常に難しい花であるため希少化し、人為的な乱獲もささゆりの減少に拍車をかけた為といわれています。そんな「ささゆり」がご神体 三輪山周辺に咲き誇る、かつての姿を復活させるための取り組みをご紹介します。
ささゆり復活に向けて ささゆりの復活を目指して、平成5年に篤農家の集まりである「大神神社豊年講」の方々を主体にした「笹百合奉仕団」が結成されました。 それ以来、元奈良県農業技術センター所長の荒井 滋氏の指導を仰ぎながら、ささゆり復活に向けた地道な活動を続けておられます。 「笹百合奉仕団」の皆さんの苦労が実を結び、境内にある「ささゆり園」には毎年可憐に咲き誇る花をたくさん観賞できるようになり、神社の人気スポットとなっています。
大神神社とささゆり 『古事記』によると、古代の三輪山の麓、狭井川のほとりに大物主大神の御子神、媛蹈鞴五十鈴姫命がお住まいでした。狭井川のほとりはささゆりが咲き匂う美しい所で、やがて五十鈴姫命は神武天皇に見初められて皇后様になられたと記されています。 奈良市最古の神社である率川神社は五十鈴姫命をお祀りし、毎年6月17日の三枝祭では、姫神様にお慶びいただくために酒壺や酒樽を三輪山のささゆりで飾り、巫女はささゆりを手に優雅に神楽を舞います。 ささゆりは大神神社にとってご神縁深く、ご神花として大切にされています。
ささゆりについて かつては三輪山にもたくさん咲き、日本には15種のユリが分布。その中で日本にだけ自生しているのはささゆり、ヤマユリ、オトメユリ、サクユリ、ウケユリ、タモトユリとイワトユリの7種。ささゆりは中部地方以西に分布する野生植物の一つ。花は6月から7月に咲き、花の色は濃桃色から白色まで変化に富み、花粉の色や葉の形なども個体差が大きく、遺伝的な多様性を残している植物である。名前の由来は葉の形が笹の葉に似ていることや、笹原に生育することが多いためと思われます
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ささゆり園公開のご案内
大和国一之宮 三輪明神 大神神社
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