仲秋の名月にあたる日に満月をたたえて観月祭が行われます。午後3時から夕闇迫る頃まで観月の野点席が祭場脇に設けられ、日没と共に 正面参道をはじめ、境内に設けられた灯火、竹灯籠、雪洞に灯りが点されると辺りは幻想的な雰囲気に包まれ出します。
祭典は祈祷殿前で行われ、月見に因み、神前に萩・ススキ、神饌の一台には月見団子が供えられます。祭典は名月を称える宮司の祝詞奏上、日中に行われた観月句会の入選句披露、雅楽の演奏や舞楽・神楽の奉納と続き、祭典の途中で山の端から月が顔を出すと、参列者は感嘆の声をあげられます。観月祭はことのほか雅やかな祭典で例年多くの方々が月をめでるために参拝されます。