新穀の収穫を感謝する祭典で、2月の祈年祭・4月と10月の大神祭と共に大祭式にて執行されます。その起源は稲作が始まった弥生時代ともいわれ、『万葉集』にも新嘗(にいなめ)のことが詠われており、古代から民間でも収穫を感謝する儀礼が行われていたことがわかります。古くは11月下の卯の日に行われていましたが、明治6年の下の卯の日が23日であったことから、この日を祭日と定め、現在も宮中をはじめ全国の神社で祭典が執り行われています。
神社では神饌田で収穫された米を濁酒に醸造し、新嘗祭からお供えします。祭典では崇神天皇の御代に天照大御神を倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら・現在の檜原神社)を奉祀したさまを詠った神楽歌で作られた「磯城の舞」が四人の巫女によって奉奏されます。 また、新嘗祭に併せ、県内でも最大規模の「農林産物品評会」が開催され、見事な作物が出品、審査されます。23日午後1時からこれらの作物の即売会も行われ、好評を博しています。